今後DAWを導入する(PCで作曲や編集を行いたい)方へ、少しでも参考になれば幸いです。
Apple:Logic Pro
メインマシンをWindowsからMacへ移行した際に一緒に導入したDAW。
元々DAWはProToolsを利用してましたが、現在では作曲と一部のミックス作業でこのLogic Proを使っています。
Macを使ってて、これからDAWを導入して音楽作りたいって方にはコレ一択だと感じます。
導入してよかった点・メリット
- 音楽制作における必要な機能は全部入ってる。
- 作曲に関するヒントが大いに得られる(Apple Loops)
- 作曲・デモが作成がスムーズ(特にDrummer)
- シンセが超優秀(Alchemy)
- 他の追従を許さない圧倒的コスパ 24,000円
※私が購入した2014年では19,800円でしたが、現在の値段も十分価格破壊だと思います。
基本的な機能は全部入ってます。しかしこれはどのDAWでも一緒ですね。作曲・打ち込み・レコーディング・ミキシング・マスタリング、全部いけます。これで作れなかったらウデの問題です。ProToolsから入った私にとっては便利な機能がありすぎて逆に戸惑ったくらいしょうか。
Drummer
AIドラマー。欠点があるとすれば、チャイナシンバルやスプラッシュシンバルが入ってないことでしょうか。※これはこれで結構大きな欠点ですが…
●AIドラマーの特徴
ロック・ポップス・ファンク・EDMなど、全7ジャンルとジャンル毎に数人のAIドラマーがいます。
曲に適したドラマーを選んで、
- ビートのメインはハイハットかタムかとか
- 手数が多いか少ないか
- 音量が大きいか小さいか
- フィルインはどれだけ入れるか、スイングはどれくらいためるか
- ゴーストノートの音量
- 前ノリ後ノリ
- 他の楽器に合わせたタイム感でグルーヴ・リズムの追従
これらを「マトリックス・チェックボックス・つまみ」でいじるだけでビートが生成されます。
本当はこれだけでも十分ですが、
フレーズをこだわりたい時には、叩いてくれたパターンをMIDIリージョンに変換して、細かいフレーズを打っていくなど。かなり細かいところまで詰めていけます。
●Drum Kit Designer
「ドラムセットの種類や材質・楽器のチューニング」などを調整しながらドラムキットを構築することができます。プリセットもあるので、そのまま使うのもOK。
また、パラアウトすることによって、基本的なドラムのマイキングをしてくれてます。かなり細かいところまで手が届きます。
個人的に使う時は、完成されたようなキットの音(なんていうんですかね。しっかりEQかかったような音)じゃなく、マイクを通した生音に近いような=少し劣ったような音を作り、アンビエントマイクから調整して音量調整。
その後にEQやコンプをかけていった方が自然な仕上がりになるように思います。オーバーヘッドマイクを少し抑えめにするとgood。
このように本当に生ドラムをいじれる感覚で設定できます。
総合的に音は十分いいです。詰めればとことん詰めれますし、サードパーティ製のドラム音源買わなくても十分やっていけます。この「Drummer」の機能で作曲スピードやクオリティが上がったといってもいいほど。
Frex Pitch
ヴォーカルのピッチ修正プラグイン。最近他のピッチ修正プラグインでは和音まで修正できるものとかもありますが、必要最小限のもので十分です。UIも見やすくて好きです。
Apple Loops
あらかじめ録音された音楽パターンの膨大なループ音源が使用可能。
ドラム(リズム)・生音系や機械系のテクスチャ・効果音。テンポやキーにも追従してくれるので選んだ音源を貼り付けるだけ。
私的な使い方
■楽曲の効果音
一番使うのは「ドゥーン!」「バーン!」とか鳴るやつ
■楽曲のヒントを得る
テクスチャをパッと貼り付けて、「この後の展開どうしようかなー」なんて考えながら楽曲を作っていきます。
場合によってはそのまま使う時もありますが、“一発でバレる”ので注意を。著作権的には問題ないですが、なんかちょっと恥ずかしいです。
内蔵シンセ:Alchemy
初心者から上級者まで使えるシンセ。
即戦力で使えるプリセットが盛りだくさんで、正直これだけで十分なくらいの機能と音。
お気に入りは★でマーキングしておけます。
8マスのエリアをなぞるだけで音が激しく変化するトランスフォームが初心者でも超楽しい!
簡単に音色の変化の操作ができ、オートメ―ションで書き出すことも当然可能です。
その他、いいこと
- 一回購入してしまえばアップデートも無償で対応。
- 複数台動作OK:5台まで同じアカウントで使える。
とまぁ、普通のDAWと遜色ない機能で、これだけ入ってこの値段です。
デメリット
- 使えるのはMacだけ。
- 波形編集に関してはProToolsに比べてやや使いづらい。※いや、ProToolsが優秀すぎて劣って見えるだけ。使いこなせれば問題なし。
これだけです。
まだ個人的にProToolsみたいに直感&爆速で編集できないので、両刀使いでいます。
- Logic Proで作成・編集したデータを
- 全トラックそれぞれオーディオファイルで書き出し(パラアウト)※3クリックくらいで完了
- ProToolsに貼り付けて編集。
みたいな感じで2つのDAWを行き来して使ってます。
DAW、Mac使いならLogic Proで十分です。
冒頭にも書きましたが、必要な機能は全部揃っており、作曲・打ち込み・レコーディング・ミックス・マスタリング完結できます。